GREEとmixi
かつて……とは言ってもたかだか二年前のことだけど、このmixiと勢力を二分する『GREE』という名のSNSがあった。
パーソナル志向のmixiに対してGREEはどちらかと言えばビジネス志向のSNSで、SNSによってビジネスに役立てたいと思う人たちが何らかのつながりを得ようと集う場所であったような気がする。
まだmixiとGREEの登録者数があまり変わらず、『あなたはGREE派・mixi派のどちら?』などという今では全く想像出来ない比較記事まで出ていたものの、気が付けばmixiに20倍もの差を付けられたGREE。
mixiはどんどん加入者を増やし、自分もブラウザを立ち上げた時にブックマークを見て、「そういえばこんなSNSもあったな」と思うくらいものだった。
mixiでさえもそれほど活用しているとは言い難い自分だが、友人に招待されて入ったGREEにいたっては完全放置状態で、ごく最近まで全くアクセスしていなかった。
そんな中、mixi上場に刺激されたのか携帯キャリアが続々とSNSサービスを開始し、auもGREEと提携して『EZ GREE』を開始するというニュースが発表された。
久しぶりにPC・携帯の両方からアクセスしてみると、携帯用サイトはデザインを一身してmixiよりも良い感じ、しかしPC用は相変わらずの寂しいデザインで、どうにもアクセスしようという気を削いでしまうのである。
デザインだけが重要ではないが、mixiのオレンジ色を基調とした暖かいデザインに反し、寒々しくてどこか寂しい感じがするGREEのデザインを見ていると、mixiとここまで差がついたのも何となく想像できるのは自分だけだろうか。
コミュニティを除いてみても「○○mixi分室」など、GREE独自のコミュニティが育ってるとは言い難い。
携帯の一等地である待ち受け画面に、auのEZニュースフラッシュでEZ GREEの新着メッセージや新着コメントなどを表示させるという武器を得たが、GREEはどこまでmixiに太刀打ち出来るのか気になるところ。
mixiも12月からモバイルメッセージを無料にするという対策を打ち出したということは、やはり今後は携帯用SNSがカギになりそうな感じである。
ドコモが楽天と組んで楽オクに絡めた「オク友」を開始し、ソフトバンクは海外で最大手のMySpaceと組んだ。
ソフトバンクは国内で最大手のYahoo!オークションを運営しているし、auはDeNAと組んでauオークションをすでに開始、ドコモは楽オクを開始予定ということは、mixiの次の一手は「mixiオークション」あたりだったりして。
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